公開鍵認証を使用する

【目次】

  1. はじめに
  2. 設定方法

はじめに

PortForwarderにはパスワード保存機能がありません。個人所有のパソコンで毎回入力するのが面倒な場合、公開鍵認証を使うとパスワード入力を省略できます。

設定方法

方法は複数あると思いますが、今回は教育用計算機システム上で鍵を生成させ、公開鍵をローカル側にダウンロードする手順を踏みます。
事前に「Windows OSでのSSHのポート転送を用いたFTP接続」を参考にポート転送とFTPソフトの環境を整えておいてください。

秘密鍵と公開鍵の作成

UTF-8 TeraTerm Pro with TTSSH2やPuTTY等のターミナルでah.s.kyushu-u.ac.jpにログインします。
詳細は「MS-WindowsでのSSH利用方法 」を参照してください。

秘密鍵と公開鍵のペアをつくります。
以下のコマンドを実行すると「.ssh」というディレクトリが作成され、その中に鍵が生成されます。
今回はパスワード入力を省略する用途ですので、パスフレーズを聞かれたときには何も入力しないでおきます。
% ssh-keygen -t rsa
コマンド1:鍵の生成

公開鍵の登録

公開鍵認証を実際に使うには公開鍵をauthorized_keysに登録しなければなりません。以下のように「.ssh」ディレクトリに移動して、公開鍵を追加します。
% cd .ssh
% cat id_rsa.pub >> authorized_keys
コマンド2:公開鍵の登録

一度接続を終了します。
% exit
コマンド3:接続の終了

秘密鍵の転送

秘密鍵をローカル側に転送します。
ポート転送を有効にし(この時までパスワードを求められます)、FTPクライアントで教育用計算機システムにログインします。

.sshフォルダ内のid_rsaをローカル側にダウンロードします。ダウンロード先にPortForwarderのインストールフォルダを指定するとコピーの手間が省けます。
秘密鍵のダウンロード 
 図1:秘密鍵のダウンロード

「id_rsa」はリモート側では使いませんので、ダウンロードを確実に終えたのを確認して削除します。また、ローカル側での取り扱いには注意してください。

保存した次の回のPortForwarder起動時からパスワード入力を省略して接続できるようになります。

補足

PortForwarderはオプションにホスト名を入れて起動すると自動で接続します。
たとえば、config.iniの一行目が
 Host Kyudai
なら、
(インストールしたドライブ):\(インストールフォルダ)\portforwarder.exe Kyudai
コマンド4:PortForwarderの[Connect]ボタン押下の省略
として呼び出すことによって、pfwd.exeでパスワードを保存した場合と同等の動作となると思います。


Last modified: Sun Sep 21 19:58:00 JST 2008