福岡県西方沖地震、2004年の過去最大上陸数10個の台風による高潮や風水害、米国のハリケーンカタリーナによる高潮など世界各地で頻発している自然災害に対して、国民を守る危機管理システムの中で「防災」は、重要な位置を占めるに至っています。また、21世紀を迎えた今日は、環境の世紀と呼ばれるほど、環境と人の活動の調和が求められ、環境の保全と新たな創造がますます重要になって来ています。 このような社会背景の下、前身である都市システム工学科と環境サイエンス学科の学際領域を発展的に体系整備し、建設、防災、環境分野における今後の社会的要請に対応できる技術者の養成を目指した学科です。防災技術と共に、従来の土木工学が保有する環境改善技術の裾野をさらに広げ、人と自然の共生空間としての環境づくりに関わる知識と技術の習得をこれまでの土木系カリキュラムの中で拡充しました。まさに環境の時代に相応しい学科へと進化しています。
防災建設系:
防災技術の素養を備えた建設系技術者の育成を目指すコース。
人の生活を直接支える各種交通網やそれを構築する基幹構造物、生活に直結
したライフライン施設など多様な社会基盤施設や防災構造物の計画、設計、施 工、維持管理について学びます。各科目中では、その科目特有の防災、災害の
視点を学び、さらに、それらを総合化する科目として「防災工学序論」や「防 災システム工学」が設けられており、災害から人々を守る幅広い技術の体系を
学ぶことができます。
環境系:
環境問題への対応力のある建設系技
術者の育成を目指すコース。
生態系や自然環境の保全、ビオトープの創出、自然環境と調和した人の生活
・生産活動システムのあり方について学びます。環境の管理と評価に関わる知 識を有する技術者を育てるために、学生の野外調査活動・フィールドワーク
等、実体験を重視した教育が展開されます。
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