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●設計主旨
計画地の北には、折尾スポーツセンター、西には救急救命九州研修所、それ以外を住宅に囲まれていることから、地域住民の公共活動の拠点となるはずである。また、南の方向に位置するJR折尾駅からの人の流れを考え、敷地の西の角をメインゲートとした。そこから敷地を斜めに切るように東西に軸をおき、その中心を広場とし、独立した機能をもつ空間で広場を囲むようになっている。このことにより、人がそれぞれの場所へ移動するとき、自然に広場を通ることとなる。広場を利用者の通路の一部とすることによって、人と人が接する機会が増え、広場を交流の場として認識することができる。建物内のロビーやテラスなど、くつろぐ空間から広場を見ることができ、建物内にいる人の意識も人の集まる広場へと向かうこととなる。
この施設は幼児から老人まで幅広い年齢層や障害者などあらゆる条件の人が利用するため、ロビーやテラスなど人の交流の場となる場所を広く、開放的にし、空間を自由に使えるようにした。また廊下は複雑になることを避け、どのような条件の下でも快適に利用できる、地域住民のコミュニティスペースとした。 |