広大な水田や畑に貯えられた水は,下流の農地や都市で再利用されたり,ゆっくりと地下水を潤したりして,その利用を支えます.しかし,自然は優しいばかりではありません.時には洪水,干ばつで我々を脅かします.また,乾燥地の開発や砂漠緑化には水は不可欠です.
水を活かすとは自然のメカニズムを熟知し,上手に利用することなのです.そのための施設や管理に関わる技術が私たちの研究テ−マです.
黒田正治 教授 (農学博士)
人々のより豊かな生活空間を維持,向上していくために生活用水,農業用水, 工業用水は欠くことのできないものです.各地域に水を供給するために,水路,堰, 水門などの構造物があります.私達は,水路,堰,水門に発生する水の流れについて研究をしています.
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竹内真一 助教授(農学博士)
穀物・野菜あるいは果物など農作物の栽培には,適当な気象条件と土および水の存在は欠かせません.太古より,人類は主に河川から水を移動させることにより,食料生産活動を行ってきました.しかし,河川水の利用は適切さを欠くと,中央アジアのアラル海周辺のような砂漠化の問題を引き起こします.従って,水を巧みに利用し,地球環境の保全を図りながら,永続的な食料生産を推しすすめなければなりません.私達は,農作物の生育が好適なように土の中の水分や塩分をコントロ−ルするかんがい技術を,研究対象の中心としています.
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