衛星画像のカラー合成


ここでは,Landsat衛星に搭載されているTM(Thematic Mapper)と いう多重スペクトル走査放射計から得られた同一箇所の複数枚 の画像を用いてカラー合成を行ないます。

中華人民共和国遼東半島のTM画像

TMは7つのスペクトルバンドで地上を観測します。

バンド 波長帯主な利用分野
1
0.45〜0.52可視光域(青)
土壌と植物の区別,落葉樹と針葉樹の区別
2
0.52〜0.60可視光域(緑)
植物の活力
3
0.63〜0.69可視光域(赤)
クロロフィル吸収(植物の種類の決定)
4
0.76〜0.90近赤外
バイオマス調査,水塊分布
5
1.55〜1.75短波長赤外
雲と積雪の区別,植物水分測定
6
10.4〜12.5熱赤外
温度分布
7
2.08〜2.35短波長赤外
熱水作用の識別,岩石の識別

これら7つのバンドを組み合わせてカラー合成を行います。

下の画像は旅順付近(上の画像の赤枠内)のものです。

トルーカラー合成
ナチュラルカラー合成
中間赤外カラー合成
(赤,緑,青:バンド3,2,1)
(赤,緑,青:バンド3,4,2)
(赤,緑,青:バンド7,5,3)
肉眼で見るカラー映像とほぼ同一の色彩の表示方法です。
植物域が緑で強調される表示方法です。
都市域内や植物域内の区分がより詳しく示される表示方法です。

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