フィレンツェ(佛羅倫薩)

 フィレンツェは(Firenze)は、町の全体が美術館であるといわれるほど美しい。花の都と呼ばれる理由を実感した。多くの芸術家がここで作品を残している。世界からの旅行客が集まるところでもある。

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  サンタ・マリア・ノヴェッラ教会。駅広場の近くにある。そのファサード(建物の正面)が美しいといわれる。現在この教会が位置するところに10世紀にマリアに捧げられた小さな教会があった。そして1094年に拡大工事が行われた。1246年に建設の計画が行われ、実際に現在の教会が建設され始めたのは1278年から。15世紀中頃、今のファサードに改装された。中央より上の部分は、円と正方形をたくみに使い、幾何学的に設計した。下の部分は、緑と白の大理石を使ったフィレンツェのロマネスク様式の建築に特有な配色、実際の建築様式はゴシック様式が採用されている。

 

12firenze2b.JPG (141281 バイト) サン・ロレンツォ教会。この教会の起源は西暦393年サンタ・アンブロージョにより奉納されたフィレンツェで最も古い教会である。現在の教会はメディチ家の教会としてその設計がブルネッレスキーに任されたが、フィレンツェにおいてルネッサンス初期の建築を代表する建物である。静的な印象を与える未加工の石を使用した表面のファサードが面白い。

 

12firenze2d.JPG (143736 バイト)ドゥオーモ花の大聖堂と呼ばれるこの教会は、その荘厳さに圧倒された。1296年に1つ目の石が置かれ建設が始まった。建築様式はゴシック様式で三色の大理石が使用されている。カッラーラの白、プラトーの緑、マレンマの赤。見所が凝縮されたこのドゥオーモ広場は、フィレンツェに来て観光客がまず最初に目指している所である。周辺の建物に比べて、驚くほど大きくて、その色が鮮やかである。ドゥオーモ広場は観光客の憩いの場でもある。大道芸人も現れ、馬車、馬に乗っている警察、いつも活気が溢れた楽しい場所である。

 

12firenze7.JPG (175346 バイト) シニョリーア広場ヴェッキオ宮殿、ランツィの回廊と密接な関係を持つ、常に市民の中心の場所となっている。特に一番美しい男と呼ばれるダヴィデ彫刻像の模倣像がおいてある場所(本物はアカデミア美術館に収蔵)。ウフィッツ美術館の隣でもあるので観光客で賑わっている。広場には色々な彫刻や噴水がある。

 

12firenze9.JPG (129889 バイト) ウッフィツィ美術館。近代ヨーロッパで最も歴史のある美術館として知られる美術館であり、1200年代から1700年代に至る諸作品が膨大なコレクションの核を成している。史上最高の盛況をみせたルネッサンス時代の芸術潮流を忠実に再現する鏡となっている。この建物の様式は安定感があり頑丈なドリス式で、素材は当時、法律で統治者のみに使用が許されていたメンソラ渓谷のグレーの石材が使われている。またアルノ川沿いという立地条件からも高度な建設技術が要求された。ほとんどの絵画のテーマはキリストやマリアといった宗教的な要素をもったもので、我々からみると、すべて単なる宗教画である。

 

12firenze11.JPG (102755 バイト) ピッティ宮殿ヴェッキオ橋を渡り、なだらかな坂道をまっすぐ登ると、左側にピッティ宮殿が見てくる。宮殿の中に近代美術館、銀器博物館、衣装博物館などがある。日本の旅行の本では、ピッティ宮殿と呼んでいる。宮殿の中に広々と美しい庭園もあり、散策に最適な場所。しかし、宮殿の入り口の広場は、緩めた斜面でたくさんの観光客はあそこで、横になって休んでいる。

 

後記:

 我々は、9月10日20:36のヴェネツィア発のユーロスターイタリアに乗って、フィレンツェに向かった。フィレンツェに着いたのは深夜の12時過ぎだった。朝5:10の列車でピサへ行く予定しているから、ホテルを利用せず、駅や店などで時間をつぶそうと思った。しかし、この4,5時間をつぶすには、けっこうたいへんだった。その辛さはいままでも忘れなれない。まず、駅前のマクドナルドでゆっくり食事をしながら、一時間くらいを過ごした。眠気に襲われて、仮眠しようとしたところ、店員さんから外へ出された。そのとき、外はけっこう寒いから、最終電車が着いた後(2:15)、駅ホームも閉鎖された。どこへ行くか、どこでこの寒さと眠気を避けれるのか、ホテルをなぜ利用しなかったのか、後悔したばっかり。。。特に深夜だから、灯りのある駅前で待つしか方法はなかった。精神的、肉体的、とてもきつかった。サンダルを履いているので、我慢できないほど寒かった。そのとき、閃きがあって、足をビニール袋に入れ、上を縛った。すぐ暖かかく感じて、助かった:-)。この教訓で、旅の前方のホテルをあらかじめ全部予約した。

ローマへ(下頁羅馬)